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MAZAKのマシニングセンタV-414 主軸アンクランプセンサ不良 の修理

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マザックのマシニングセンタV-414

 

この機械ももうすぐ勤続30年ですがまだ良く働いてくれます。

でも、やっぱり古いからか突然動かなくなってしまいました。

 

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257 主軸アンクランプセンサ不良

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アラームの内容は見ての通りで、主軸の上部にある近接スイッチの動作不良が原因だとすぐに分かりましたが、一応メーカーに確認してみるとPLCのIO状態を見てくれとのこと

 

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これは正常時の工具アンクランプ状態

 

X0018の左から3番めと4番目11となっていました。

クランプセンサとアンクランプセンサが同時にONになっているのです。

 

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主軸を後ろから見たの図

主軸上部に近接スイッチが2個見えます。

 

写真では分かりづらいですがクランプシリンダが上に上がっていて、上側(工具クランプ)の近接スイッチがON下側(工具アンクランプ)の近接スイッチはOFFになっていなければなりません。

 

ところが両方ともONのフラグが立っているので、下側の工具アンクランプを確認する近接スイッチが故障していることが分かりました。

 

メーカーのサービスに状況を報告して近接スイッチを送ってもらうように手配しました。

 

費用を最小限に抑えるためなのですが・・・

実は、以前違う機械でも同じトラブルがあって、やることが分かっていたのです。

 

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サービス呼ばずに自分で交換するのです!

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近接スイッチの到着を待って交換作業に入ります。

 

一応、機械の端子BOXを開けて配線を確認してみました。

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近接スイッチの末端はコネクタになっていました。

配線をそっくり交換しようとするとコネクタの端子も必要になるため面倒です。

 

何で端子台に落としてないかな~ヽ(`Д´)ノプンプン

 

しょうがないのでダメな近接スイッチを切断して、配線をギボシ端子で繋ぐことにします。

 

 

配線を固定しているインシュロックを切断してケーブルをフリーにしてから、ケーブルに巻きつけてあるスパイラルを外して配線ケーブルをむきだしにします。

 

下側の近接スイッチのケーブルを根本でカットして取り外すのですが・・・

ツールマガジン横から機械の上に登って作業しているので体勢が不自然だしナット回すのにスパナが少ししか掛からない(T_T)

 

ヒイヒイ言いながらやっとの事でナットを緩め近接スイッチを取り外すことができました。

 

近接スイッチを交換する

新しい近接スイッチのリード線は60cmくらいで切って被覆を剥いておきました。

あまり短いと機械の上で作業するときに体勢が悪くなって苦しむから。

同じように、交換するためカットした既存のリード線も被覆を剥きます。

 

そこまでやったら近接スイッチを取り付けます。

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取り付ける時も狭いところに指を差し込み、手探りでナットを回します。

指痛いしなかなかうまく行かなくてイライラ・・・

 

なんとか取り付けできたところで、ドッグが動いたときに近接スイッチにぶつからない位置で仮固定し、リード線同士指でねじって仮配線しました。

 

この状態でもきちんとテープで絶縁しておきましょうね!

 

電源を入れてIOを確認する

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これは正常時の工具アンクランプ状態

 

問題なければこの状態でも動くはず。

電源を投入してIOを確認すると、X018の左から3番めと4番目がo1になっています。

 

OKです!

 

近接スイッチ交換前は11となっていました。

アンクランプ側の近接スイッチがちゃんと機能していると思われます。

 

手動で主軸をアンクランプしてみましょう。

OKです!

アンクランプできました~

 

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近接スイッチとドックとの距離を調整

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目見当で調整した隙間でしたが、運良く反応してくれました。

 

でも1mm以上隙間があります。

近接スイッチとドッグとの隙間は0.5mm~0.8mmが推奨との事。

 

隙間調整のためスケールで隙見しました。

スケールの厚みは0.5mmなので、隙間にするっと入ればちょうど良い感じ。

 

あとは位置が変わらないように注意してナットを締め込んで取り付け完了。

 

 

本配線と配線のお化粧をする

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ギボシ端子で配線を繋ぎました。

古いリード線の黒には新しい近接スイッチの青、同様に白には茶のリード線を繋ぎます。

 

圧着したら軽く引っ張って抜けてこないか確認。

 

あとは途中まで外したスパイラルを巻き直してインシュロックで元通りに止めていきます。

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この時活躍したのが「しめしめ45」という小型結束機

 

しめしめ45

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結束バンドの長さが自由に調整できるスグレモノなんです

 

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こんな感じで出来上がり!

 

 

自力での補修は自己責任ですよ

機上で不自然な体勢での作業はホネが折れましたが、やってやれないことではありませんでした~

 

ただ、機械によっては配線をバラすためにカバーを外さなきゃいけないものもあるため、手に負えないと思ったら迷わずメーカーのサービスに依頼しましょう。

 

もちろん、保証期間内やメンテナンス契約をしているなら自分での作業はしてはいけませんね。

保証が受けられなくなるかもです。

 

古い機械でNC以外のメンテ契約をしていないから自分でやったまで。

参考になれば幸いですが・・・

 

あくまでも自己責任ですよ!!

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