朝ドラ「エール」でおなじみの古関裕而氏作曲「とんがり帽子」のモデルとなった明治記念館【岩手県奥州市】
NHKの連続テレビ小説「エール」で脚光を浴びる作曲家古関裕而氏と劇作家・作詞家菊田一夫氏。
私の地元である岩手県奥州市の江刺には鐘の鳴る丘の主題歌「とんがり帽子」のモデルとなった建物があります。
旧岩谷堂共立病院(現在は明治記念館)です。
作詞をした菊田一夫氏が疎開中に見た岩谷堂共立病院の建物が「とんがり帽子の時計台」のモチーフとなったと言われているのです。
近くにあるゆえかそれほど気に留めていなかった場所なのですが、「エール」がきっかけとなり訪れてみることにしました。
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明治記念館(旧岩谷堂共立病院)
岩手県奥州市江刺の岩谷堂を流れる人首川沿い、小高い丘の上に「とんがり帽子の赤い屋根」を持つ建物が建っています。
それが明治記念館(旧岩谷堂共立病院)です。
岩谷堂共立病院は県内初の病院として明治7年に建設されました。
建物は中二階を含めた四階及び塔屋を持つ擬洋風建築で、昭和54年2月に県の有形文化財に指定されています。
病院は明治11年頃には閉じてしまいましたが、その後は昭和36年頃まで岩谷堂町役場などの公共施設として使用されていたのだそうです。
昭和57年からは明治記念館として一般公開されています。
明治記念館
住所:岩手県奥州市江刺南町4-8
開館時間:10:00~17:00(12:00~13:00休)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日:冬季休館期間※あり)
※今季は2020/11/16~2021/3/19
外観
正面(南側)
3階建ての様に見えますが、最上部は塔屋でその下が4階、中二階を含んだ1階となっています。
塔屋は八角形
とんがり帽子の時計台~♫
東側
西側
人首川に掛かるなかのはしからの眺め
内部
正面入口です
入館は無料ですが、コロナ対策でマスク着用、係員さんに検温を受けた後住所と電話番号の記入が必須でした。
1階は資料の展示をしています。
係員さんに「ぜひ4階に上がってみてください」と声をかけられ、この階段から登り始めたのですが・・・とても急な階段!
階段上の階です。
天井が低い~頭上注意
同じような階がもう1つあり、その上が4階です。
4階です
ここは天井が高くて窓もあり明るい!
この上に塔屋が乗っている訳だけれど、ここの天井がどうなっていたか見るのを忘れた(;´Д`)
西側の窓からは菊田一夫氏が疎開していた時に身を寄せた及政旅館を見ることができました。
この宿からの眺めがとんがり帽子の時計台につながったのでしょうね
4回の階段
この急階段を降りるのです。
ご注意ご注意。
最後(最初)の階段
下の数段は角が削れて丸くなっているため「注意して降りてくださいね」と言われました
「エール」のポスターに見送られました
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とんがり帽子の歌碑
明治記念館正面の左側に「とんがり帽子」の歌碑が建っています。
ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌です。
とんがり帽子
作詞:菊田一夫
作曲:古関裕而
オリジナル歌手:川田正子
鐘の鳴る丘は昭和22年7月から昭和25年12月まで、およそ3年半に渡り放送されました。
初年は週1の放送が、翌年からは月~金の放送となったほどの人気番組だったんですね。
明治記念館では朝夕に「とんがり帽子」のメロディーが流れるそうですが、私は確認していない
近くに住んでいるとはいえ、あそこは通りすがるところじゃないからなぁ・・・
正面入り口の横には「明治記念館」の石碑が建っていますが、その側面に「鐘の鳴る丘」のモチーフになった建物と刻んであります。
ちなみに、鐘の鳴る丘に関係する建物は旧岩谷堂共立病院以外にもいくつかありますので紹介しますね。
青少年養護施設。初代園長品川博氏が「鐘の鳴る丘」に感銘を受けて設立。
松竹映画「鐘の鳴る丘」の舞台となった青少年更生施設。
松竹映画「鐘の鳴る丘」のロケ地。「とんがり帽子の塔」というモニュメントが建っている。
明治記念館裏手の人首川
明治記念館裏手の人首川に掛かるなかのはしから上流を見てみました。
水門があるのですが、その上部にもとんがり帽子の屋根が。
なかのはしの根本にもとんがり帽子。
なかのはしの橋脚付近に大きなコイが泳いでいました。
のどかな風景の中に「とんがり帽子の赤い屋根」が映えていました。
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菊田一夫記念館
江刺の街なか、大通り公園の隣に菊田一夫記念館が建っています。
菊田一夫氏はNHK連続放送劇「鐘の鳴る丘」や「君の名は」で有名な作詞家・劇作家です。
戦時中に疎開していたのが現在の岩手県奥州市江刺にある及政旅館で、そこから見えた旧岩谷堂共立病院の建物が「とんがり帽子」のモチーフになったと言われています。
この記念館には「鐘の鳴る丘」を中心とした作品や資料が展示されています。
右側の蔵が菊田一夫記念館、左側の蔵がおまつり伝承館。
入館無料
開館時間:10:00~17:00
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
ここに行ってから知ったのですが、「とんがり帽子」は歌詞が8番まであった!!
4番までで完結するような歌詞なのでびっくりでした(゚∀゚);
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NHK連続テレビ小説「エール」ももうすぐ終わり。
古関裕而氏の偉大な足跡とともにその作品に大きく関わってきた菊田一夫氏にも注目することになったドラマでした。
地元奥州市にも旧岩谷堂共立や菊田一夫記念館などの関連施設があることを再認識し、記事にしてみました。
エールファンの皆さんも、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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